みなさんこんにちは。
今回は医学生なら誰もが経験する『病院見学でのメール』を送るタイミングとその内容をお話します。
近年は競争も激しく、人気病院は倍率10倍を軽く超えてきます。
メールの良し悪しがマッチングの結果を左右するという噂もあります。
この記事を読めば見学先の病院に好印象を与えるメール術を知ることができます。
こんな人におすすめ
・見学先の病院にお礼メールを送るべきかわからない。
・病院見学の際に送るメールのテンプレートが欲しい。
・見学先の病院に好印象を与えるメール術を身に付けたい。
・2回目以降の病院見学ではどんなメールを送るべきか知りたい。
見学先の病院にメールを送るべきタイミング
見学先の病院にメールを送るべきタイミングは3回あります。1つずつ見ていきましょう。
1回目:見学を申し込む時
レジナビやマイナビ、イーレジなどで病院を調べたり合同説明会に参加し、興味を持った病院に個別に見学を申し込みます。
希望見学日の1ヶ月前から遅くとも2週間前までにはメールしましょう。
(病院によっては見学日の4週間前までが期限となっています。HP等をチェックしておきましょう。)
メールの内容
テンプレートを載せておきます。(あくまで一例です。ご自身の状況や各病院に合わせてアレンジしてください)
〇〇病院 初期臨床研修ご担当者様(←正確な部署や名前が分かる場合は適宜入れてください)
初めまして。突然のご連絡失礼致します。
〇〇大学医学部△年生の(フルネーム)と申します。
先日のレジナビオンライン説明会に参加し、貴院の初期臨床研修プログラムに魅力を感じたため、ぜひ直接見学させていただきたくご連絡いたしました。
見学可能な日程や診療科などございましたらお知らせいただけますと幸いです。
お忙しいところ誠に恐れ入りますが、ご確認の程よろしくお願いいたします。
〇〇大学医学部△年生
(フルネーム)
Mail: 〇〇〇〇
メールのポイント
なぜ見学したいと思ったのかを簡潔に述べる。
「オンライン説明会に参加して話を聞いて魅力を感じた」
「合同説明会での話が良かった」
「HPを見て研修プログラムに興味を持った」
など、見学をしたいと思った理由を簡潔に書くと良いです。
初回のメールは挨拶も兼ねているので、具体的である必要はありません。
熱量を持った文章は見学後まで取っておきましょう。
合同説明会やオンライン説明会で病院見学について説明があることもあります。
その時は初回のメールで希望の診療科や希望日程をざっくり提示してもいいでしょう。
(内科・外科や夏休みというキーワードを入れるなど)
それはご自身の状況とその病院の雰囲気に合わせてください。
2回目:病院見学の数日前
1回目のメールに返信が来たら、返信内容に合わせて見学する診療科と見学日程を擦り合わせていけば良いです。
診療科と日程が決まると病院側からPDF等で当日の予定表が添付されたメールで送られて来ます。
それに対して「内容を確認した」こと、「当日お会いできることを楽しみにしている」といった旨のメールを返信して一旦終了となります。
見学の数日前(前日よりは2、3日前の方が🙆♂️)になったら、再度「当日はよろしくお願いします」メールを送っておきましょう。これを送るのには2つの理由があります。
1つ目は担当者が忙しくて忘れている可能性があるため、リマインドの意味を込めたメールになることです。
実際忘れていることはほぼほぼ無いのですが、万が一忘れていてもこのメールを送ることで思い出してくれます。
2つ目の理由は担当者に「こちらが忘れていないこと」をアピールすること、「この学生は丁寧だな」という印象を与えることです。
普段の生活でも1ヶ月前に約束したことを相手が覚えているか不安になったことはありませんか?
当日待ち合わせ時間になって来るか来ないかドキドキしながら待つのは嫌ですよね(笑)。
病院見学の際のメールの相手は事務の方であることが多く、診療科の先生にお伺いを立てて予定を組んでくださいます。
もし当日になって見学生が来なかったら事務の方が先生に謝りに行かなければなりません。その不安を取り除いてあげることで印象アップにも繋がります!
3回目:病院見学後
可能なら当日、遅くとも翌日中には返信するようにしましょう。
メールの内容
〇〇病院 臨床研修センター〇〇様(名前はフルネームで入れた方が印象良いです。誤字には気をつけましょう。)
本日はお忙しい中病院見学を受け入れてくださりありがとうございました。
初期研修のプログラム説明から院内見学、〇〇科と△△科の見学までさせていただき大変充実した1日を過ごすことができました。
〇〇科では部長の××先生をはじめ研修医の☆☆先生にもお話を聞くことができ、特に・・・・・の部分が大変魅力的に感じました。
△△科では□□先生、◇◇先生にお世話になり、お忙しい中でも・・・について非常に丁寧にご説明してくださいました。
この見学を通して貴院での初期研修をより具体的にイメージすることができ、充実した環境と熱心な先生方がいらっしゃる貴院にて初期研修を行いたいと強く思うことができました。
また機会がありましたら改めて見学させていただけますと嬉しく思います。
この度は誠にありがとうございました。
引き続きよろしくお願いいたします。
〇〇大学医学部△年生
(フルネーム)
Mail: ・・・・・
メールのポイント
具体的にお世話になった先生の名前を書いてください。
これはきちんと先生の名前を覚えているという点で好印象です。
また、お世話になった先生の名前をメモするという側面もあります。
これをしておくと6年生でマッチング面接の「なぜうちの病院を選んだんですか?」という質問で「病院見学の際に〇〇先生に・・・という話を聞いてそれが魅力的に感じました」とより具体的に答えることができます。
あなたが5年生以下であれば6年生でもう一度行きますと伝えてもいいでしょう。
6年生であれば受験させていただきますと明示してしまうというのもありです。病院側もやはり人間なので、前向きな気持ちを表明することは印象アップにつながります。
2回目以降の病院見学時のメールはどうする?
気になる病院には2回、あるいは3回見学に行く人も多いと思います。
そんな時に送るべきメール術についてご紹介します。
1回目の病院見学後のお礼メールの際に、また見学に行きたい旨を伝えておく。
1回目の見学後に病院の魅力と2回目見学に行きたい旨を伝えているので、自然な流れで2回目の見学に繋げることができます。
また、メールでの『機会があればまた行きたいです』といった文言は社交辞令的なところもあるので、本当に2回目の見学に来たら有言実行していることになり、病院側からの評価も高いです。
メールを送るタイミングは基本的に1回目の見学と同じで1ヶ月前までを目安としましょう。
内容は、1回目の見学で魅力的だったからまた行きたいということを素直に伝えればオッケーです。
1回目と同じ診療科でも良いし、異なる診療科を希望しても良いでしょう。
病院によっては当直見学も可能なので、希望してみると病院側からやる気がある認定してもらえるかもしれません。
当直見学は研修医や上級医と距離を縮められるチャンスなので個人的にはおすすめです。
好印象を与えるポイント7選
- ファーストメールは希望見学日の1ヶ月前までに送る。(病院で指定されていることもあるので要チェック)
- ファーストメールは挨拶を兼ねて目的を簡潔に伝えることを重視。
- (事前のオンラインフェア等で大きな魅力を感じていれば、ファーストメールの時点である程度熱意のある文章を書くのも効果あり。)
- 返信は24時間以内を意識せよ。
- 見学日の数日前にリマインドメールを送る。
- 見学後のメールではお世話になった先生の名前を入れる。
- 見学後のメールでは魅力に感じた点を具体的に書く。
以上お伝えしたことを意識しながらメールを作成してみてください。病院からの印象がかなり良くなること間違いありません。
病院見学の際に質問すべきことリストも作成しているのでぜひご覧ください。