みなさんこんにちは。
今回は病院見学の際に良い病院・悪い病院を見分けるポイント6選をお伝えします。
見学の際は今から挙げる6点に注意して観察してください。
就職後に後悔のないよう、マッチングの段階からしっかり見極めてください。
受付や事務員の対応
まずは病院の顔である受付の方や、見学時最初に関わる事務員さんの印象を確認しましょう。
受付
病院の顔である受付の態度が悪い病院は軒並み評価が低いです。
患者さんを思いやれない医療スタッフのいる病院は悪い病院である可能性が高いです。
おすすめの確認方法としては、朝や帰りの挨拶をしてきちんと帰ってくるか、場所を聞いた時に丁寧に教えてくれるかです。
もちろん、人間ですから忙しい時間帯は切羽詰まってしまうこともあるでしょう。
受付開始前やお手隙の時間帯を狙って試してみてください。
また、Googleの口コミ見てみるのもおすすめです。
事務員
事務員さんは研修医となった時に関わる機会が多いです。
書類の提出や研修プログラムに関する調整などでお世話になります。
事務員さんが良い人であれば、ちょっとした融通が効くことも多いです。
また、初期研修は心体共にしんどいので、優しい事務員さんがいると相談に乗ってくれたりします。
おすすめの確認方法は、最初のメールのやり取りであったり、当日の接し方を観察してください。
良い病院の事務員さんはメール対応が早く、当日の案内も丁寧です。
さらに事務員さんから誇りを持って仕事をしている雰囲気を感じれば、間違いなく良い病院でしょう。
上級医と研修医の関係
研修医は最初1人では何もできません。
そこで重要なのは指導にあたる上級医の存在です。
上級医と研修医がどのような関係性か、しっかりチェックしておきましょう。
治療方針を一緒に考えたり、上級医からのフィードバックがある環境であれば良い病院です。
悪い病院では、研修医は空気のような存在で存在価値はありません。
さらに良くないのは、研修医がお荷物として邪険に扱われる病院まであります。
ただ、上級医ごとに性格も異なるので病院全体として考えるのは難しいところがあります。
どこの病院にも1人は研修医を邪険にする上級医がいるものだと思ってください。
その上級医について研修医に質問して許容範囲かどうかを確認しておきましょう。
プラスαで、上級医同士の関係性も確認しておきましょう。
上級医同士の仲が悪いと雰囲気最悪で働きづらいです。
研修医の立場
研修医の役割の一つとして、上級医と他の医療スタッフ、また上級医同士の間に入る調整役があります。
研修医はその病院で最も立場が低いので、色々言いやすいのです。
ですから、看護師さんから上級医への伝言を頼まれたり、時には愚痴を聞かされることもあるでしょう。
それくらいであれば全く問題ありません。
問題なのは、研修医が完全に雑用係になっている場合です。
医療は分業制なので、医師のすべき仕事、看護師のすべき仕事がある程度決まっています。
医師は医師にしかできない仕事をすべきであり、看護師や他のスタッフでもできる仕事は振り分けるべきです。
しかしながら、誰でもできる仕事を研修医に押し付けている病院もあります。
例えば、事務でもできる書類整理をさせられたり、看護師でもできる処置をさせられたりです。
もちろん、研修医になりたての頃はそのような業務を経験することも大切です。
しかし、慣れてきたら誰でもできる業務を他のスタッフに振ることができる環境かどうかは確認しておいてください。
研修医2年目にもなって書類整理と採血ルートで1日が終わっていたら医師としてのスキルは上がりません。
また、良い病院は研修医が歓迎される雰囲気があります。
見学の際に研修医が他職種から頼られている場面があれば良い病院でしょう。
逆に邪魔者扱いされている場合は気をつけてください。
医師と看護師の関係
これは先ほどと被りますが、特に看護師と研修医の関係性はしっかり確認しておいてください。
看護師は上級医以上にお世話になる存在です。
日々の業務の中で、看護師が研修医に接する態度やフランクに相談できる環境かどうかをチェックしましょう。
特に重要なのは師長さんとリーダーの雰囲気です。
この人たちの存在一つで病棟の雰囲気が決まるので、ここを確認しておきましょう。
医師の入れ替わりの頻度
入れ替わりが少ない方が居心地が良く良い病院だと思ったのではないでしょうか?
実際は逆です。
医師の入れ替わりの頻度が多い方が良い病院です。
定期的に人員が入れ替わるということは、風通しがよく多様な人材を受け入れる体制が整っているということです。
多くが関連医局を持っております。
(悪い病院ゆえにすぐ辞めていく可能性もあるのでしっかり見極めましょう。)
一方で、入れ替わりの少ない病院は考え方が凝り固まっており、治療もガラパゴス化している可能性があります。
多くは関連医局を持っておりません。
(良い病院ゆえに人が辞めない可能性もあります。)
関連医局の有無がイコール風通しの良さとは言えませんが、一般的に医師は色々な病院で働いて知見を広めるのが良いとされています。
以上から、入れ替わりの頻度とその理由は確認しておきましょう。
病院のマイナスポイントを教えてくれるか
これを効くべき相手は研修医ではなく、研修担当の医師や事務員です。
病院側としては、見学の学生に対してマイナスポイントを伝えたくありません。
できれば綺麗なところだけを見せて高評価を得てお帰りいただきたいと思っています。
そんな状況の中、マイナスポイントを正直に教えてくれる病院は良い病院です。
できればマイナスポイントに対する改善策はあるかというところまで聞いてみましょう。
これは隠し事がなくオープンであることや、改善点をきちんと把握していて改善する意欲があると捉えることができます。
以上となりますが、いかがでしたでしょうか。
最後に良い病院の特徴をおさらいしておきます。
1 受付や事務員の患者さん、見学者への対応が良い
2 上級医からフィードバックがもらえる環境がある
3 研修医が医師として業務に参加できている
4 看護師が研修医に対して親身である
5 定期的に医師の入れ替わりがあり風通しが良い
6 管理職の人間が病院の改善点を把握していて、改善の意欲がある