みなさんこんにちは。
近年、初期臨床研修病院のマッチング競争が加熱しております。
特に東京や大阪などの大都市では倍率が10倍を超える病院もあります。
マッチングでは情報収集が非常に重要なのですが、地方の医学生は都会の医学生に比べて圧倒的に不利となってしまいます。
今回は都会で働きたい医学生が都会の医学生にマッチング競争で勝てる方法をお伝えします。
こんな人にお勧め
地方医学生で都会で初期研修したい人
マッチングの情報収集方法を知りたい人
都会の病院で初期研修をするメリット
良い出会いがある
都会の人気病院には優秀で意識の高い研修医が集まります。
そのため、優秀な同期や先輩に出会うことができます。
医師の世界はコネクションが重要です。
優秀な医師と知り合っておくことは今後のキャリアを考える上で大きなプラスとなります。
また、人気病院にはその業界で有名な指導医がいることも多いです。
恩師となる上級医に出会えることもキャリア形成において大変重要です。
患者数が多い
都会は人口が多いので患者数も多いです。
研修医のうちに多くの症例を経験したい人にとっては良い環境でしょう。
ただ病院数も多いので経験できる疾患が偏る可能性もあります。
また、研修医の数が多ければその人数で症例数を分配しなければなりません。
その辺りもチェックしておきましょう。
専門性が高い医療を経験できる
先ほども述べましたが、都会は病院数が多いので病院ごとに専門性を高めた医療を提供していることが多いです。
その分野の最先端の医療を経験できるでしょう。
しかし「消化器は強いけど循環器は弱い」というような特化型になることがあるので注意が必要です。
休日が充実する
都会は遊ぶところがたくさんあります。
毎週末のようにどこかしらで楽しいイベントも開催してます。
買い物に行くのもお店が多く困ることはありません。
情報収集のやり方
先輩や同級生から情報を得る
希望の病院で研修している先輩からの情報は大変有用です。
なぜなら履歴書や面接のアドバイスはもちろん、その病院の内部事情まで知ることができるからです。
また、似たような病院を希望している同級生とも情報共有を行うと良いです。
同じ病院に見学していても着眼点が違ったりして新たな気づきがあるはずです。
オンライン説明会に参加する
オンライン説明会では研修プログラムや給与、福利厚生など基本的な情報を短時間で得ることができます。
当直体制や勉強会の頻度といった学生から質問の多い内容も答えてくれます。
また質問タイムもあるので気になることがあれば質問してみましょう。
注意点はオンライン説明会ではアピールポイントを中心に紹介されます。
改善ポイントを知りたい方は実際に見学した際に研修医に聞いてみましょう
地方医学生はなぜマッチング競争で不利なのか
情報収集が難しい
先ほどの章でも述べましたが、情報収集の入り口として先輩や同級生の存在が大きいです。
この情報は実際に働いたり見学に行って感じた生の声なので大変貴重です。
しかし残念ながら地方医学生で都会に就職を希望する人は少ないです。
多い学年でも半分くらいでしょう。
その半分がさらに関東と関西に分かれたりするので実際の人数はもっと減ります。
実習で回ることがない
都会の医学生は都会の病院を実習で回ります。
実習では2週間から1ヶ月ほど回るので顔と名前を覚えてもらいやすいです。
そうするとマッチング面接でもかなり有利となるでしょう。
さらに実習では見学では知ることのできない病院の内部事情まで知るチャンスがあります。
実習は大学の周辺地域の病院で行うので地方医学生は地方でしか実習する機会はありません。
(攻略法があるので後ほどご紹介します)
お金と時間がかかる
見学先の病院が遠いと新幹線や飛行機を使わなければならない場合もあるでしょう。
一回の見学で数万円の費用がかかることもあります。
10個の病院に見学に行くとすればそれだけで数十万円です。
学生の立場でこの費用を捻出するのはかなり難しいでしょう。
地方医学生はのんびりしている
もしあなたが地方医学生であれば今すぐに情報収集を開始しましょう。
正直なところ地方医学生は就活開始が遅いので、それに合わせていたら都会の医学生には勝てません。
というのも地方の病院であれば定員割れしているところもあります。
また地域枠で入学した学生はすでに進路が決まっているため焦る必要はありません。
そのような事情から地方医学生は早期から就活をする必要がないのです。
一方で都会の医学生は人気病院が超高倍率であることを知っているため、動きが早いです。
情報量に劣る地方医学生はスタートを早くすることが重要です。
地方医学生ならではの戦略
先ほどは不利な点を見てきましたが、それを克服したり逆に有利な状況にひっくり返すことが可能です。
インターンシップを利用する
インターンシップとは長期休みを利用して一定期間病院実習を行う制度です。
正規の実習で人気病院を回ることができないので、その代わりにこの制度を利用します。
インターンシップは正規の実習で回るよりも病院側からの受けがいいです。
それは義務で回る正規の実習とは異なり、自発的なアクションだからです。
あなたから実習したいという申し出をすれば、病院側は当然やる気と熱意のある学生だと評価します。
見学は複数回行く
これは都会・地方に関係ありませんが、地方住みで2回の見学は都会住みの4回の見学にも勝ると思います。
それは見学への労力が全く異なるからです。
先ほどもお話ししたように、地方医学生が都会の病院に見学に行くには時間とお金が莫大にかかります。
それでも見学に行く、しかも2回以上となれば高評価間違いなしです。
見学はまとめていく
長期休みを利用して一回の滞在で複数の病院を見学しましょう。
交通費の節約と、短期間で複数の病院を見学することで比較しやすくなります。
お土産を持参する
これはほとんどの学生がやっていないので、他と差をつけられます。
あなたの住んでいる地域の名物土産を持参すれば強烈なインパクトを与えられます。
ただ、お金がかかるのと公立病院では断られることもあるので慎重に行いましょう。
私は志望度の高い病院に対してはお土産を持参していました。
見学時に仲間を作る
都会の医学生は学内に仲間が多いので見学先で仲間を作ることは少ないです。
狙い目はあなたと同じように地方から見学に来ている学生です。
もしそのような学生と見学時に一緒になればぜひ声をかけて仲良くなってください。
情報共有したり励ましあったりしながらマッチングを乗り越えることができます。